本サイトで取り上げている試料切断機166機種のうち、本体重量10kg以下と特に小さい装置が5機種ありました。そのうち、公式サイトに切断できる素材について明記されている3機種(2021年11月11日時点)を紹介しています。
軽量かつコンパクトな筐体で、研究施設などの卓上で使いやすいデザインとなっています。
専用の押さえ治具を持つ構造で、切断する試料の形状を選ばないのも大きなメリット。切断が終わると、刃物回転は自動停止する設計になっていますし、パーツ交換が30秒程度でできる使い勝手のよさもポイント。
オプションとはなりますが、X軸の位置合わせや砥石の目詰まり防止用ドレッシングを利用することもできます。
今回調査した試料切断機166機種のうち、最も軽量な装置。小さい試料やデリケートな試料はワックスを使って固定し、ある程度の大きさがある試料やワックス固定に向かない試料は両端を押さえるダブルクランプによって固定できます。素材に合わせた固定方法で切断をすることにより、切断中のブレや試料のバリなどを防止できます。
位置決めは粗動ネジとマイクロメーターでの微調整ができるため、マイクロメーターだけで位置決めするよりも、作業効率のアップにつながるでしょう。
乾式専用・多目的切断砥石ナストンゴールド(MM-1)が付属する小型切断機。切断に伴う素材の焼けやバリをできるだけ減らす精密切断ができる機種です。
切断素材を固定して、砥石を上から下に降ろして切断する主軸上下切断方式を採用、難削材であるブロックや太さのあるシャフトなどの切断に製品特性を発揮します。一方、この切断方式の強みは同時に、板状の素材切断には向いていないという点も認識しておく必要があるでしょう。