本サイトで取り上げている試料切断機166機種の中から、乾式切断に対応している5機種(2021年11月11日時点)をピックアップして紹介しています。
SAM-CT410RSは乾式切断と湿式切断、両方を使い分けできるデスクトップタイプの試料切断機。樹脂やセラミックのほか、アルミの乾式切断に対応可能。
専用のクランプ治具を製作・取り付けることで、試料の形状を問わずに切断できる点が特徴。テーブルが可動式なので、切断長を調整できるのもメリットといえるでしょう。
切断はプログラム設定による自動式で、タッチパネルを使ったわかりやすい操作となっています。作業のしやすさを考慮した開放型扉の採用など、試料切断というデリケートな作業をスムーズに実践できる機種です。
乾式に特化した小型切断機ということもあって、カバーなどもなく機械重量9.5kgと実に軽量な構造。
砥石とモーター、操作ハンドルを一体化させ、固定した素材に降ろしていくというシンプルな設計で、難削材のブロックや太さのあるシャフトなどの切断には装置としての特性を活かすことができます。
乾式専用ではあるもののバリや焼けは少ないのもS-5型の特徴で、砥石は多目的切断砥石ナストンゴールド(MM-1)が標準付属となっています。
湿式切断も乾式切断も可能なため、利用できる砥石も選択肢が多くなります。
バーディ2型の本体自体はデスクトップタイプにも見えますが、高さ600mmのキャスター付き専用台が特別付属するので、実際の利用シーンでは移動もできる床置きタイプとなるでしょう。
切断方式は素材を固定させて上下移動可能な砥石を降ろすことにより切断する主軸上下切断方式を採用。特別仕様とはなりますが、平面回転バイスを使うことで45度までの角度切断もできます。
エステックの砥石切断機の中でDST型は乾式切断を採用する自動切断機のシリーズ。砥石径やモーターの違いによる機種バリエーションは4つあり、型式はDST10、DST15、DST20、DST30となっています。DST20以外の3機種は前後移動のスライド切断が可能、DST15は自動で他2機種は手動です。
DST型全機種が駆動方式にシャフトドライブを採用しているため、大型の試料や硬い素材の切断にも対応可能。また、砥石径が最小のDST10でもφ510、最大のDST30はφ660と大径で、モーター出力はDST10の7.5kWからDST30の22kWまで高出力となっている点などにあります。
DSH型には2機種のバリエーションがあります。DSH5は砥石径がφ405でモーター出力3.7kW。DSH7は砥石径がφ455でモーター出力5.5kW。どちらも駆動方式はベルトドライブを採用、切断のための上下動はレバー操作による手動となります。
切断する素材は金属材料や部品などがメインの乾式切断機で、切断状況を目視でチェックしながらの作業に適しています。なお、同じシリーズにはDSTH10という機種もあり、こちらは駆動方式がドライブシャフトで、モーターシリンダによる上下動の自動切断となります。